

4 成果と課題
子ども達の友だち関係を見ていると、今、親友で数時間後にはケンカをしているといったことが度々あります。子どもは、ケンカをしながら成長していくとも言われますが、どんな場合でも、相手の立場を認め理解し合っていくという基本的な人間関係を大切にしていってほしいと考え実践しました。
子ども達は、ランキングを通して自分の求めているものと、友だちが求めているものとの違いを話し合いの中から見つけられました。
友だちにされたことを相手ばかりに責めるのではなく、自分を見つめ直す機会にもなりました。
授業後の子ども達の反応を見ていると、今まで人の気持ちを考えずに行動し、人が傷つく言葉を話していたことに気づき、素直に改める行動を取り始める子どもの姿も見られました。
帰りの会に「良いこと見つけをしよう」とAさんが提案してきて、友だちの良いところを見つけて発表し合うようにもなりました。
今では、休み時間にクラス全員で遊ぶ計画を立て自主的に実践しています。
文献
1)エリザベス・キャリスター、ノエル・ディヴィス、バーバラ・ポープ共著:わた しあなた そしてみんな(人間形成のためのグループ活動ハンドブック)(1988)日本語訳発行ERIC国際理解教育・資料センター(1994)
前ページ 目次へ 次ページ
|

|